
こんにちは。
今日は長崎にとってとても特別で、心にしみる話題をご紹介します。
長崎の原爆で破壊された「浦上天主堂の鐘」が、このたび復元され、ついにお披露目されました。
あの日、爆心地からわずか約500メートルの場所にあった浦上天主堂。
壮麗な双塔の鐘楼は原爆によって倒壊し、北側の鐘は川に落下して大破。けれど、南側の鐘は奇跡的に無傷で発見され、今も長崎に残されています。
その失われたもう一つの鐘を取り戻そうと立ち上がったのが、アメリカのカトリック信徒たちと、米ウィリアムズ大学のジェームズ・ノーラン・ジュニア教授。
実はこの教授のお祖父さんは、原爆開発計画「マンハッタン計画」に関わっていた方。
その孫である教授が、平和への祈りを込めて鐘の復元を呼びかけ、信徒たちの寄付によって同じ青銅製、同じ大きさの鐘が鋳造されました。
直径約80センチ、重さ224キロの立派な鐘は、今年の8月9日、原爆投下の時刻11時2分に無傷で残った鐘と一緒に鳴り響く予定です。
ノーラン教授も「80年の時を越え、長崎に再び鐘の音を届けられることを光栄に思う。命を奪われた方々、そして世界の平和のために鐘を響かせたい」とコメント。
中村大司教も「新しい鐘が鳴るその瞬間が、平和への大きな希望になる」と語りました。
復元された鐘は、6月1日まで原爆遺物展示室で一般公開され、7月17日には祝福式も予定。
ぜひこの機会に、実際にその姿を見て、音を感じて、長崎の歴史と平和への祈りに触れてみてくださいね。
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