
夏の夜、長崎の街に響く「ドーイ!ドーイ!」の掛け声、そして鳴り止まない爆竹の音──
これはまさに、長崎独自の精霊流しの始まりです。
🚢幻想とパワーが交差する夜の光景
毎年8月15日、亡くなった方の魂を弔うために、家族や町の人たちが作った**精霊船(しょうろうぶね)**を曳いて
市内を練り歩きます。
提灯や造花で飾られた精霊船は、故人の趣味や思い出を表現した個性的なデザインも多く、夜の街を彩るアートそのものです。
🔊賑やかな送りの行列に心が震える
鐘と爆竹の轟音、人々の掛け声が響きわたり、まるで街中が一つのお祭り会場のよう。
通り沿いに停まった老若男女、路面電車、山並みの夜景。
すべてが重なって生まれる迫力と美しさは、まさに「魂のアート」です。
🌏起源は中国から? 彩舟流しとのつながり
この壮大な送り火の起源は中国の彩舟流しという行事にあると言われています。
中国から長崎に渡った人々が、亡くなった仲間を供養するために舟を流したことが、日本に伝わり今の精霊流しへと発展したそうです。
爆竹には「悪霊を追い払う力」があるとされ、長崎でも道中を清める魔除けとして使われています。
📍見どころのルートと注意点
長崎市中心部の思案橋〜観光通り〜旧県庁坂〜大波止が主なルートです。
夕方から交通規制が始まり、沿道には大勢の人々が集まります。
特に有名なのは県庁坂周辺の流し場。精霊船が到着し、クライマックスを迎える場所です。
なお、爆竹の音は大迫力なので、耳栓の持参がおすすめ。夏のお盆時期にはコンビニでもよく売られています。
🎵音楽と文学にも広がる精霊流しの世界
1974年にグレープがリリースした名曲『精霊流し』は、長崎出身のミュージシャンが故郷の送り火をモチーフに作った作品。
この曲から長崎の精霊流しを知った人も多いはず。
その後、テレビドラマや映画化もされ、長崎の夜を舞台にした感動作として語り継がれています。
https://youtu.be/C1yKwKK_X4k?si=nJBfCMql4ALg5mwq
精霊流しは、派手なビジュアルの裏に「魂を送る祈り」が込められた、長崎ならではの夏の風景。
もし夏に長崎を訪れるなら、ぜひこの“光と音と煙”に包まれる行事を体験してみてください。
忘れられない一夜になること間違いなしです。



この記事へのコメントはありません。