長崎市が今、若い世代に向けた新しい観光アプローチとして注目されているのが、人気オンラインゲーム Fortnite(フォートナイト) を活用した取り組みです。
2026年1月、長崎市は世界文化遺産として知られる 軍艦島(端島) を再現したオリジナルステージをゲーム内に公開しました。これは、若者にとって身近な「ゲームの世界」から、長崎の歴史や魅力に触れてもらうことを目的とした挑戦です。
フォートナイトは、10〜30代を中心に世界中でプレイされているバトルロイヤル型ゲームで、近年は「遊ぶ」だけでなく、イベントや教育、観光PRの場としても活用が広がっています。今回の軍艦島ステージでは、実際の島の構造や雰囲気を忠実に再現し、プレイヤーが島内を自由に探索できる設計になっています。廃墟としての迫力や、かつて人々が暮らしていた痕跡を、ゲームを通じて体感できる点が大きな特徴です。
この取り組みが注目される理由は、「観光に行く前のきっかけ作り」になっている点です。軍艦島は天候や安全面の制約があり、誰でも気軽に上陸できる場所ではありません。しかし、ゲーム内で事前に島を知ることで、「実際に行ってみたい」「もっと歴史を知りたい」という興味につながりやすくなります。とくにゲーム世代にとっては、パンフレットや観光サイトよりも、自然な入口と言えるでしょう。
また、この事例は企業や自治体にとっても示唆に富んでいます。若い世代へ情報を届けるには、従来の広告手法だけでなく、彼らが日常的に触れているコンテンツの中に自然に溶け込むことが重要です。ゲーム、SNS、動画といった“体験型メディア”を活用することで、地域の魅力や価値をより深く伝えることが可能になります。

長崎市のフォートナイト活用は、観光PRにとどまらず、「デジタル×地域」の新しい可能性を示す好例です。遊びから始まり、学びやリアルな訪問へとつながるこの流れは、これからの地域発信のスタンダードになるかもしれません。ゲームが好きな人も、長崎に興味がある人も、ぜひ一度“ゲームの中の軍艦島”を体験してみてはいかがでしょうか。



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