【みジカなナガサキ 】
長崎がもっと“みジカ”になる!
長崎県広報テレビ番組
~ 長崎県埋蔵文化財センター 編~
古くから海外との交流があった長崎県には、その歴史を伝える遺跡が数多く残っています。
その数およそ3,700件
遺跡からは貴重な出土品がたくさん発見されています。
そんな県内の遺跡の発掘や調査・研究を行っている長崎県埋蔵文化財センターを調べてみよう!
長崎県埋蔵文化財センターは、壱岐市の一支国博物館と併設されています。
片多さん
埋蔵文化財センターへようこそ。
職員の片多です。
オープン収蔵庫
この展示室は、オープン収蔵庫といって、来館者にも見える形で、出土品を収蔵しています。
全て県内で発見されたものなんですよ。
このセンターでは、県内の埋蔵文化財の発掘調査や、出土品の保存処理などを行って
います。
センターのすぐそばにある国指定特別史跡「原の辻遺跡」では、10万点以上の出土品を発見していて、そのうち1,670点が国の重要文化財に指定されています。
この人面石も、原の辻遺跡から出土した国の重要文化財です。
弥生時代に豊作を願う儀式などで使われていたと考えられています。
国内で唯一の人面を模した石製品です。
こうした発掘調査は、地上だけではなく、水中でも行われています。
松浦市鷹島海底遺跡
松浦市の鷹島海底遺跡では、鎌倉時代に日本に襲来した元軍の船やいかりなどが見つかっています。
センターで実施した潜水調査では石弾という武器などを発見しました。
今後も関係機関と連携しながら調査を行い、当時の状況の解明につなげていきたいです。
また、埋蔵文化財センターには、出土品を管理するさまざまな施設があります。
出土品整理室
出土品整理室では、まず出土した土器や石器などを水洗いします。
その後、割れたパーツをつなぎ合わせて元の形に戻す作業をします。
復元できたら、図面を書いたり写真を撮ったりして記録します。
精密分析室
ここは、精密分析室です。
精密機器を使って、出土品の材質や構造を調べます。
このように錆びた銅銭でも、X線で撮影すると、文字が浮かび上がり江戸時代の貨幣「寛永通宝」であることが分かります。
埋蔵文化財センターの取り組みは、発掘現場で行う現地説明会やSNSで発信しています。今後も長崎県の歴史的魅力を発掘していきます!
特命広報宣伝部
埋蔵文化財センターでは、毎月第3土曜日に「バックヤードツアー」を開催しています。
普段は公開していない所を巡る特別な機会です。
ぜひお出かけください。
今後も、県内での発掘調査に注目するシカない!
鹿だけに🦌
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